【Pentel/ぺんてる】プラマンJM20 (青)

品番:JM20-CD

商品ID:144761081

220円(税20円)

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万年筆は、インクの補充や書かずに長い間放置しておくとインクの出が悪くなってしまうなど、使い勝手の上で不便な点がある。
それらを解消し、万年筆の使いやすさをプラスチックのペン先で実現させようというのがそもそものはじまりだった。

開発当時の1970年代はプラスチックのペン先を持つ、いやゆる「プラペン」というものがあった。だが、それはペン先が細い棒状になっており、サインペンより細い字は書けるものの、万年筆の書き味とはほど遠いものだった。
「プラマン」のペン先は、矢印のような平らな形をしている。一見すると、一つのパーツのようだが、実は2つのパーツを巧みに接合させ作り上げている。ペン先の先端を見ると、そこだけ違う色になっているのがわかる。ここがインクを送り出している心臓部、「細杆体(さいかんたい)」だ。素材は樹脂製で出来ている。その「細杆体」をさらに拡大すると、断面は細い棒状のものがたくさん束ねられたようになっている。これら一本一本の棒の間にはわずかにすき間があり、そこからインクが流れ出てくる。この「細杆体」は2mmくらいの厚みしかないので、これ単体でペン先とするにはさすがに強度が弱い。そこで、樹脂製の平らなパーツで「細杆体」をコーティングするように覆っている。それを「プラマン」のペン先にあるような矢印型に打ち抜いていく。
作業はそれでは終わらず、「芯スリ」と言ってペン先の先端、つまり「細杆体」の先を上下左右に研ぎ出していく。
そして、これぞ万年筆という加工としては、その先端に目にも見えないくらいのサイズのスリットを入れる。万年筆のペン先には「切り割り」というスリットがあるが、「プラマン」でもまさにそれを取り入れているのだ。
こうして作られた「プラマン」のペン先は、ホルダーと呼ばれる板状のものでちょうどサンドイッチのように挟み込んで固定している。このホルダーを横からみると、上下でその長さが違う。なぜわざわざこうした作りにしているのか。
それは、書く時のペン先のしなりの変化を味わえるようにするためだ。書く時にホルダーの長い方を上にすると、しなり具合がやや硬めになり、逆に短い方を上にすると、大きくしなる。このしなり具合をうまくコントロールすることで、筆跡に強弱を生み出していける。つまり、太い線、細い線を自由に作り出すことができる。プラスチック製のペン先は書き込むほどにペン先がなじみ、だんだんと自分好みの書き味にしていくことも可能だ。

万年筆はペン先を常に正しい向きにしないと書くことができない。
しかし、「プラマン」は向きを自由に変えても書いていける。その意味で「全方位万年筆」とも言える。

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