詩人ジョージ・ゴードン・バイロンとその妻アナベラ・ミルバンクの間に生まれたエイダ・ラブレス。
エイダの母バイロン夫人には教養があり、数学者ウィリアム・フレンドに数学を教わったこともあった。その影響でエイダも数学に高い興味を持ち、結婚後もそのことが彼女の人生を支配した。
エイダは、友人で研究者でもあり科学的著作を残しているメアリー・サマヴィルからチャールズ・バベッジを紹介された。
そこでエイダはバベッジの階差機関の説明を聞き、強い興味を示した。数学をまじめに学び始めたのはこの後だとする説もある。いずれにしても、その後バベッジとは師弟関係が成立し、エイダはバベッジから多くの教えを受けた。
1842年から1843年にかけての9か月間にエイダは、バベッジがイタリアで解析機関について講演した際の記録をイタリア人数学者ルイジ・メナブレアが出版したものを英語に翻訳したが、バベッジの勧めもあって本文の2倍以上の分量の訳注を付けた。その中にはベルヌーイ数を求めるための解析機関用プログラムのコードが掲載されており、これは世界初のコンピュータプログラムと言われている。
Blackwing 16.2は数学者と作家と空想家のエイダ・ラブレスのためのものである。鉛筆の特徴のマットな白い仕上げとマットな黒い金具はシンプルな初期のパソコンから引き起こされた。これは私たちの理想の硬いグラファイト製剤で、数学と執筆のためである。16.2という数字は解析機関の貯蔵量である16.2kB(スマートフォンの平均容量の0.00005%)から来たもので、鉛筆の後部にあるバイナリパターンはエイダの頭文字であるAALで、彼女の仕事で使っていたサインと同じである。
芯の硬さ:FIRM(硬い)
Blackwingとは
Eberhard Faber 社が1930年代から1998年まで製造、販売していたBLACKWING鉛筆はグラミー、オスカー賞受賞作家やピューリッッツアー賞受賞のクリエイターなどを始め、多くの人々がそのアイデアを書き留めたり自らの考えを形に変えるためのツールとして愛されてきました。惜しまれつつも生産が終了となりましたが、近年「PALOMINO」ブランドの一つとして新たな歴史がスタートしました。
ブランドを継承復刻させたのは、世界中の鉛筆メーカーに軸素材を供給しているグローバル企業「Cal Cedar社」でした。同社はこれまでの経験や技術を生かし、多くのテストを重ねて徹底的にデザインや書き味にこだわりました。それはBLACKWING 602に刻印されている『HALF PRESSURE,TWICE THE SPEED/半分の筆圧、2倍の速さ』というキャッチフレーズを再現するためでした。「602」の発売後は芯のやわらかいBLACKWING(黒)そしてバランスのとれた硬度のBLACKWING PEARL(白)が発表され、それによりクリエイターだけでなくビジネスマンから学生にまで愛好家が広がり、新しいファンの心をつかみました。
芯の硬度表記には「firm」「balance」「soft」(後に「Extra firm」)という独自の基準を採用しているというのも新しい製品を世に送り出したいという同社のこだわりです。
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